「キャリアは星座である」という話

最近、大学4年の就活以来、久しぶりにキャリアに悩んでた。

基本は、「都度好きな方を選べば、良い方向に進むはず」と思ってきたので、
周りが気にする”キャリアの一貫性”とか、考えた事もなかった。

ただ周りが専門分野で活躍しているのを見たり、
プライベートのライフイベントが色々起きているのを見て、
『何も軸がない状態』にちょっと不安を感じてた。

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自分のやっている「インハウスWEB担当者」という職種は、
他の職種と比べると、広大な分野をカバーリングするタイプの仕事。

求められるスキルの比重や習熟度は、会社によって異なるけれど、
アクセス解析、SEM、SEO、ディレクション、UI、デザイン、LPO、EFO、EFO、WPなどのCMS管理、サーバ運用など、さまざま。

元々、WEB担当者になりたくて今の会社に入った訳ではないけれど、
どんどん新しい知識や技術を知れるのがすごく楽しくて、結構天職だと思いつつある4年目。

一方、このままテーマも決めずに、ふわふわ進んでいったら
何年後かに後悔するんじゃないか、って思い始めた。

今からちゃんと意識して磨くスキルを決めたり、
「こういうマーケターになる」的なゴール設定が必要なんじゃないかとか。

でも、そんな逆算的にキャリアを考えた事もないから、
何となくしっくりこなくて、うーんうーんと考えて続けてた。

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そんな話を尊敬してる方に相談させて頂いた。
そこで返ってきたのが「キャリアは星座なんだよ」という言葉。

例えば、単体で明るい星なら、それ1つだけで輝ける。

じゃあ、暗い星はだめなのかというとそうではなくて。
そういう暗い星が複数集まって、「星座」として輝ける。

これをキャリアに置き換えると、

・何か1つ専門性の高い分野を持っている人→「それ単体」で、強みになる
・広く浅く色んなスキルを持っている人→「組み合わせ」によって、強みになる

ということ。

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「組み合わせ」は相性のいいスキル同士だと、尚良いらしい。

例えば、進行管理をするタイプの人が、
技術系スキル(エンジニア・デザイナー)をさわりだけ持っておくと、
相手の気持ちを汲み取り、想像しながら、進める事が出来るようになる。とか。

こんな感じで、相互に補完できたり、強化できたりするものだと良いみたい。
キャリアの一貫性よりも「”組み合わせ”による効果」の方が大事なんだと。

こうやって敢えて意識して”組み合わせ”を作るのもありだし、
自分が得意だったり、好きなものを組み合わせてもOK。

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この話を聞いて安心したし、すごく腑に落ちた。

別に1つの分野で専門性を持つ事だけが、正解ではない。
浅くても色んなスキルを持っていれば、”星座”が作れるし、
このスキルのかけらが沢山あればあるほど、組み合わせは無限に生まれるはず。

自分や誰かのために、どんな星座が作れるかなって考えると、
未来のことを考えるのが、少したのしみになった:)

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